選んだ理由
大きく真っ二つに分かれる上級者であろう人たち(ブログや質問箱)の意見がいつも気になっていました。それは・・・
ちなみに今から記事にする粘着ラバーは非テンションで前加工も無い、王道粘着ラバーの事です。
粘着ラバーは上級者向けのラバーだ!
という粘着ラバーが初心者向けではない。という意見と
初心者こそ粘着ラバーを使うべきだ!
という真逆の意見です。
この完全に180°違う上級者であろう人々の意見をまとめて整理してみました。
粘着ラバーは上級者向けだ!という人々の理由
- 回転をかける技術がないと回転がかからない。
- 相手の回転の影響を強く受けてしまう。
- スポンジが硬いので、強いインパクトがないと弾まない。
- 弾まないので球速が遅くて勝てない。
初心者こそ粘着ラバーを使うべきだ!という人々の理由
- 回転をかける技術が無ければ回転が掛からないので、回転をかけるのが上手くなる。
- 相手の回転の影響を受けやすいので、回転を理解しなければいけないので上手くなる。
- スポンジが硬いので、中途半端なスイングでは弾まないのでしっかりしたスイングが身に付く。
- 弾まないので、オーバーミスが減り台に収まるので勝ちやすい。
結論=マニュアル車のようなラバー!?
完全に真逆の意見のようですが、全く同じ意見とも読み取れます。いろいろな意見を私なりにまとめると、下手くそな私を鍛えてくれるラバーなのではないかと思いました。エンジンの回転数に合わせてギアを選択し、クラッチ操作をするマニュアル車のようなラバーではないかと思いました。逆にテンションラバーは勝手に回転が掛かり、勝手に弾む。まさにオートマ車です。
よし!粘着ラバーをじっくり使ってみよう。
粘着ラバーは非常に扱いにくいラバーだが、使いこなせると最強って感じなので、もう一度チャレンジしようと思いました。
過去にニッタクのキョウヒョウ2とキョウヒョウ3を一か月ほど使って、すぐに違うラバーに変えました。
もう用具迷子から脱出して一途に同じラバーをそろそろ使っていこうと決心しました。用具をコロコロ変える人は上達しない人の特徴みたいなので・・・まさに私のことです。
PF4の情報
PF4は激安ラバー!!
今後、一途に使っていくラバーなのでどれにしようか悩みました。いろいろとネットで検索してついに良さそうなラバーを発見!それがPF4でした。選んだ一番の理由は価格です。なんと!楽天で1,249円でした。しかも送料無料。マークV1枚の値段くらいで、フォアバック両面貼れます。私のようなアラフィフ親父の週末趣味卓球にはバッチリの価格設定です。
PF4は王道の粘着ラバーらしい
いろいろなブログを読んでみると、ノーマルのキョウヒョウに似ているそうです。
王道の粘着ラバーの特徴とは?
・粘着がとても強い
・ラバーとスポンジが硬い
・重い
・弾まない
PF4の情報
- メーカー
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紅双喜(DHS)
- カラー
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レッド/ブラック
- 厚さ
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中厚:2.0mm /厚(MAX):2.1mm
- パッケージ裏の説明(英語)
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PF4 was used by dozens of Chinese players to win the world champion in the age of 38mm.
In 2016, new PF4 released is more suitable for 40+ T.T balls, ideal for loop drive with fast attack.
The new PF4 keeps the unique feature of PF4 while increases the speed.
The new PF4 uses the rubber produced un new sulfurization technology, adopting dense hard sponge and anew cement is added between sponge and rubber. - 日本語の記載がなかったので、Google翻訳で訳してみました。(少し変な日本語は訂正済み)
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PF4は、38mmの時代で世界チャンピオンを獲得するために、何十人もの中国人プレーヤーによって使用されました。 2016年にリリースされた新しいPF4は、40以上のピンポン玉により適しており、高速アタックのループドライブに最適です。 新しいPF4は、速度を上げながらPF4の独自の機能を維持します。 新しいPF4は、新しい硫化技術で製造されたゴムを使用し、緻密な硬質スポンジを採用し、スポンジとゴムの間に新しいセメントを追加します。
使用者が少ないのかネット上の情報はかなり少ないです。使用して記事にしなければ!と使命感を感じました。(大袈裟)
開封!
八角形のラバーでキョウヒョウとクレスターでも付いていた、保護フィルム。保護フィルムさん、私のPF4を劣化から守ってくれてありがとう!
あと右下に偽造防止シールが貼られています。これをスクラッチのように削ると番号が出てきますので、シリアルナンバーを入力するページに入力すれば、本物か偽物かわかります。シールが付いていればほぼ本物です。シールが付いていないのは100%偽物です。
PF4を使ってみた感想
粘着具合をチェック!
粘着ラバーを貼ったら、とりあえず粘着度チェック。定番のボールに押し付けて落ちるまでの秒数を確認しました。
新品の時点では約0.5秒くらいでした。粘着はそれほど強くなさそうです。
玉突き
両面に厚を貼りました。
抜群に弾まないです。コントロールラバー(クレスター・フレクストラで比較)よりも弾まないです。
でも回転はかかります。回転がかかったボールに触れるとキュッと弾みます。さすが粘着です。
ラバーの上をボールを転がすと少し転がりにくいです。弾まないので、上げたボールをピタッと弾ませずに受け止めるのはめちゃ簡単です。
まずは軽くラリーから
フォア打ち
もちろん弾みません。ボールが遅いです。面で捉えるとナックル気味の遅いボールが行きます。線で捉えて擦ると弾ませやすいです。線で捉えてしっかり回転をかけて打つ感覚を身に付けないと安定しません。
バック打ち
バックも同じです。線で捉えればしっかり引っ掛かります。持ってる時間が長く感じます。コントロールもいい感じです。
ドライブとブロックのラリー
フォアドライブ
対上回転ブロックでは、弧線が大きくスピード激遅です。スピードと低さを出すには、ネットを狙うくらいがちょうどいい感じでした。
バックドライブ
バックも同じですが、バックなのでさらにスピードは遅いです。バックは早い打点を取りやすいので、そこでスピードアップはできます。薄く捉えすぎると、落ちて手元の台に落ちる時がありました。薄すぎただけかもしれません。
ブロック
弾まないラバーなので、相手の威力を吸収してくれる感じです。遅い返球ができます。スピードを出したい時は押してあげないといけません。守備的なブロックは非常にやりやすいです。
対 上回転
ボールの真上を擦るように打つと鋭い返球ができます。もちろんボールの高さに合わせて擦る角度の調整は必要。
対 下回転
ネットの高さより上のボールは少し面で当てるのを混ぜないと威力は出ません。台より下のボールをループドライブで返すのはとてもやりやすいです。
台上
ツッツキ
回転が少ないボールは弱い力では回転がかからないので、当てるだけのツッツキは難しく感じます。
自分から回転をかけていくツッツキの方がやりやすいです。
ストップ
私の感覚では、ストップが一番やりやすい技術かもしれません。当てるだけのツッツキは基本ストップになる感じです。ストップ対ストップならラバーのやりやすさでかなり短く出せますので、焦れて先に攻撃しないのが勝つコツか!?
フリック
フリックはフォアは苦手なので、バックフリックの感想です。めちゃくちゃやりやすいです。威力は出ないので、コースを狙って相手の返球を待ち受けて攻撃するのがいい感じです。
チキータ
チキータは返球するだけのチキータしかできないのですが、まあやりやすいです。攻撃的な威力のあるチキータはできないので評価できません。
スマッシュ
スマッシュはドライブを混ぜない、スマッシュをすればかなりスピードが出ます。腕だけのスマッシュではダメです。体重移動をしっかり意識して練習しないといいスマッシュは打てません。なんせ弾まないので。
サーブ
サーブは回転をかけやすく、ショートサーブが出しやすいです。
まとめ
使用して2か月ほど経ちました。ラバーが硬いので端が切れたり、表面が破れたりは全然ありません。かなり寿命は長そうです。ただ粘着フィルムを付けていると、粘着がどんどん強くなり(ラバーの上をボールが転がらなくなります。)扱いにくいので吸着フィルムに変えました。吸着フィルムの方が新品時の粘着具合を維持できています。あとはクリーナーは使わずに硬く絞ったタオルで拭くだけにしています。
初めて打った時に感じたのは、なんとなく打つと安定しないと感じました。なにかフワフワするし切れがない・・・それはたぶんナックルに近いボールになるからだと思います。しっかり回転をかけて打つようにすると安定します。テンション系ラバーとは逆の性質です。回転をかける、かけない、止める、飛ばす、マニュアル感が今は気に入っています。いろんな打ち方をしてどうすればドライブのスピードと回転を高いレベルで両立できるかは、あなたの研究と努力次第です。楽にある程度ドライブの質を上げたい方にはおすすめできません。とりあえずとても安く気軽に試せるので、粘着に変えてみようかなと思っている人にもおすすめです。