シェークから片面日本式ペンホルダーに変更して3か月ほど経ちましたので、ブログで感想を書いていきます。
3か月も経つと、最初の印象とだいぶ使用感が変わってきました。結論から申しますと私はこれからの卓球人生を日ペン一筋で行くことに決めました。もうシェークに戻ることはないでしょう。それほどまでに私の性格にピッタリでした。
日ペンのグリップ
指を立てるか、丸めるか?
結論から言いますと、どちらも使えばいいと思います。状況に応じて自分がやりやすいグリップに常に変えればいいと思います。シェークではフォアもバックもグリップを変えずに切り返しを素早くするのが理想と言われますが、ペンではまずフォアとバックは完全にグリップが変わります。体の構造上変えないのは無理です。となるともう常に変えちゃえばいいのです。そのくらいの意識で握った方が力を入れずに握れます。日ペンの場合正解は無く、立てる人もいれば丸める人もいます。小西(吉田)海偉さんは前は丸めてたけど、中国に修行に行った時に立てた方が強いドライブが打てると言われて、今は立てている事を動画でお話していました。なので私はグリップを決めない事を決めました。ペンをやる以上グリップで楽をせず、手先を器用に使うしかないのです。そこにシェークにはできないペン独自の可能性が広がると思いませんか?
適切な面の角度を作る
ペンはフォアもバックも面を被せるのが難しいです。グリップがどうであれ面を作れないといけません。
どの関節を使って被せるか?私は大きく分けて三種類あると思います。
1.肘を旋回させる。
2.手首を旋回させる。
3.指先で被せる。
まず1の肘を旋回させるですが、これは脇が開いてしまいます。脇が開くと体の近くで打球できないので、コントロールが悪くなります。コンパクトなスイングができません。それに何よりフォームが肩が上がり蟹みたいになって不細工だと思います。
次に2ですが、手をグーにして回してもらうとわかるのですが、可動範囲が狭くなります。パーだと結構広いですが、パーでラケットを持てません。手首だけで被せるのはかなり手首が柔らかくないと無理だと思います。
最後は3の指先で被せるです。私は手首と指先の両方を使います。手首はフォアとバックの切り替えで旋回させます。
上の画像を見てください。まず左画像のように人差し指と中指で軽く挟むように持ち、親指が少し浮かせるように持ちます。そして手首は手の甲が上を向くようにして親指だけで押さえ込みます。すると面が下を向きます。この時、中指の側面で支えていた状態から中指の腹側に変わり薬指も加わります。側面のままだと窮屈に感じます。
次はバックです。最初はフォアもバックも同じです。中指と人差し指で軽く挟みます。そして、人差し指をお腹の方向に引き込んで行きます。人差し指だけを引き込む意識で、勝手に手首は返り中指はフォアの逆で指の背中で支えます。親指はグッドサインを作るように立ててラケットの裏を軽く押します。
日ペンのグリップは握るのではなく、指で掴む
日ペンは手のひらを全く使いません。指で掴みます。主に使う指は親指、人差し指、中指、薬指の4本です。
操作を親指と人差し指の2本で行い、中指で支えます。薬指は自然に触れる程度、小指は全くラケットに触れないです。これは私の場合ですので、参考までに。あと指で掴むよりも摘まむぐらいのイメージの方が力が抜け、グリップがさらに自由自在に操れるように感じます。シェークと違いどうしても指にグリップとラケットの角が当たります。そこは自分の掴み方に合うように削っていきましょう。このラケットを削る作業も自分だけのラケットを作ってるような気になる、ペンホルダーだけに与えられた楽しみです。シェークはどこにも当たらないので、削る必要が全くありません。
このように日ペンのグリップはシェークよりだいぶグリップを変える必要があります。
ペンの切り替えしは、シェークより難しい??
日ペンはシェークよりフォアとバックの切り返しが難しいと思われがちですが、実際に数か月やってみるとペンの方が簡単な事があります。それはシェークは体の向きをフォアでは利き手側の足は後ろ、バックはほぼ平行と変えますが、ペンはグリップを変えますが、足は常に利き手側の足が後ろでよいのです。なのでペンの方が体は楽です。体重移動は常に利き手側の後ろから前です。グリップを瞬時に変えるより、体の向きを瞬時に変える方が難しいというか時間がかかるはずです。
片面ペンはバックが弱い??
数か月しかペンをしてない感想なので、もっと長く使うと意見が変わる可能性はありますが、私が感じた結論はバックでドライブ強打、スマッシュは難しいです。無理ではないですが、ペンで試合で使えるレベルにするにはかなりの練習量と努力が必要だと思います。私はその努力してまであえてバックで決定打を打つ必要を感じません。フォアで打てばいいのです。ブロックは当てるだけなので、シェークと変わりません。相手の力を利用する打法は同じですが、こちらから回転や威力を加えていく打法は厳しいです。
となると攻撃の基本はフォアになります。てことは得点源はフォアになるので、戦術は最後にいかにフォアで攻撃する展開に持っていくかというシンプルな思考になります。という事はツッツキなどの台上以外は体の向きは常に利き手側足を後ろとなります。いつでもフォアで攻撃する準備をしているという事です。準備をしているので、フォアは威力があります。バックに来ても時間があればフォアで回り込む。そういう卓球を長いことしていれば自然とフォア上手くなります。フォアが強くバックは弱いというのは基本間違ってないと思います。ただシェークはバックも威力のあるボールが打てるので打とうとすると、平行足もしくはラケットを持っていない方の足が後ろになります。そこに待っていなかったフォアにボールが来ます。すると体の横で打つことになるのでフォアの威力が出ません。ただペンは体の向きはフォアのままバックを打ちますので、自分が持っている範囲の威力では打てます。常にフォアの体の向きで待っているペンはフォア主体ながら、バックは自分のレベル内で使えるという事です。シェイクの場合、フォアの体の向きで待てばバックに来たら、バックが自分のレベル内で打てない。バックで待てばフォアに来た場合自分のレベル内で打てないことになります。体の向きを瞬時に変えれれば打てますが、実際は手先で切り返せるペンより、体の向きで切り返すシェイクの方が難しいと思います。なので待ってない方の威力は自分の能力より落ちるはずです。常にフォアで打つ準備をしているからバックが弱いとなります。ペンでもバックをメインに使いプッシュやブロックで振り回し、甘いボールをフォアで決める人もいますが、バックが決定打ではないので、やはり決めるのはフォアです。でもバックが弱いというより、役割がはっきりしていると言えます。ここでもまた思うのは役割が決まっていれば、迷わないということです。卓球ではすごく大切です。
片面ペンが最高と自分を洗脳中
まあいろいろ理屈を考えては、片面ペンの方がいいと自分で自分を洗脳しています。そのぐらいこだわりを持って片面ペンを極めたいです。まあ私が片面ペンを使う一番の理由は単純に少数派だからです。素直じゃないひねくれ者なんです。
でも実際使ってみると、こんなにみんなシェイクを使うほど、ペンは不利か?と思います。でも少数派だからやっているのに、ペンの良さを伝えたいと思ったりしてる自分がよくわかりません。
私が思う片面ペンが少数派な理由
- 現在、片面ペンの世界チャンピオンや金メダリストがいない。
- 片面ペンを勧める指導者がほぼいない。
- 子供の印象は使っている人がおじさん、おばさん、おじいさん、おばあさんばかり。
- 片面ペンを勧めて、その子供の卓球人生が片面ペンのせいで強くなれなかったら責任を感じる。
- ペンホルダーは手の小さい子供は持ちにくい。
- そもそも片面ペンを教えれる人が少ない。
こんな感じでしょうか。金メダリストがいない以外の理由は全部勝手な想像ですが。。。
片面ペンをおすすめする理由
ラバーが一枚しかいらない
これが一番のメリットです。一枚でいいので、ラバー購入も、貼り替えるのも、保護シート購入も、保護シート貼るのも、ラバーをどれにするか悩むのも、掃除するのも、ぜ~んぶシェイクの半分で済みます。楽ちんでお手軽です。
めちゃくちゃ軽い
練習量が多い日も腕や手首が痛くなることは無いです。ラケットの重さを感じることもないです。私が使っているのは110gほどなんで、シェークじゃありえません。シェークは軽くても160g台、粘着やテンションの特厚なんて貼っている人は200gはあるので、ほぼ半分です。楽ちんです。
少数派は勝ちやすいに当てはまる??
粒高や表ソフト、カットマンなど少数派は中級者以下なら、ほぼやり慣れていない、そもそも練習相手にいない、などの理由で勝ちやすいのは常識ですが、片面ペンも少しこれに当てはまるかもしれません。ただ私の場合これは全く片面ペンにした理由ではないです。これが理由で勝つことにこだわるなら、私は粒高カットマンや反転式ペンで裏ソフトと粒高を貼ります。私は片面の裏ソフトにする理由は相手が練習してないという理由のやりにくさがほぼなく、いたってシンプルだからです。ただ少数派であることの有利は上級者の片面ペンドラになるとあるのかなぁとは思います。最初は全くないです。むしろ不利です。ただのバックが振れない人なんで。私はMなんで自分を追い込むのも好きだし、不利なのに勝つのも好きです。まあ私の場合さらに左利きなので、かなり少数派であることは間違いないです。
あとシェイク全盛の今の時代にあえて片面ペンでやるのは夢があると思います。日本のトップ選手も中国やヨーロッパの卓球を真似するのでは無く、日本式ペンホルダーを真の意味で究めてこそ、中国に勝てるかも!?中国も粘着ラバーを究め中国の卓球を作り上げました。片面日本式ペンホルダーでオリンピック代表になるような日本選手出てきたら日本式ペンホルダーで卓球を始める子供が増えるかもしれません。でもやっぱりこだわりがないと、途中でシェークに変更してしまうだろうなとバックの難しさを知ってしまったので予想できます。
まとめ
少し前なら日本式ペンホルダーを使っている指導者がいないと完全に我流になって上達が遅いかもしれませんが、今は卓球ユーチューバーに片面日本式ペンドラで教えてくれている人が少数ですがいます。周りに教えてくれる人がいなくても動画を見ながら勉強して練習するのもいいのではないでしょうか?また別の記事で紹介します。
さてまとめですが、確かにバックは難しいし、グリップも面を作るのが難しいです。でもそこじゃないんです。楽して覚えようとか、勝ちやすさとかどうでもいいんです。片面日本式ペンドラで上手くなりたい、強くなりたい、こだわりたい。それだけです。いつか結果を出してブログで紹介したいと思います。