馬琳エキストラオフェンシブに天極3

馬琳や許昕のような、中ペンに粘着ラバーでプレイしてみたいなぁと思い、いろいろ検索してみると中ペンでコスパが良くて定番人気ラケットのヤサカ「馬琳エキストラオフェンシブ」と、二人がフォアに使用している紅双喜の「天極3」にしました。

目次

馬琳エキストラオフェンシブの説明

馬琳エキストラオフェンシブ」はヤサカから発売されている、5枚合板ラケットです。馬琳はこのラケットで2008年の北京オリンピック男子シングルスで金メダルを獲りました。
特徴は上板が硬く5枚合板にしては弾みが良く、攻守のバランスがいいラケットです。馬琳はラケットのコントロール性能を非常に大事にしていたそうで、ボールの威力は自分の全身を使って出せばいいという考え方なのです。なのでトップ選手のモデルですが、初心者からでも扱えるラケットです。あとチャンピオンラケットなのに値段も安いのがいいです。

天極3の説明

天極3」は紅双喜から発売されている、粘着ラバーです。中国の馬琳や許昕などのペンホルダーのフォアに使用されているラバーです。天極2と3の違いは粘着力です。2は強粘着、3は粘着です。
なぜペンホルダーは狂飆ではなく天極なのか、それはシートの粒が太いのが狂飆で細いの天極です。天極の方がスピードがあり弧線が低いので、フォア面でのバックショートがやりやすいからかと思います。
今回の天極3はノーマルなので未打底(補助剤無)です。トップ選手は皆、已打底(前加工の補助剤有)の天極neo3です。
スポンジ厚は2.2mm(特厚)のみです。硬度は38~41度(ドイツ硬度に換算する場合はプラス約10度)の4種類選べます。色は赤と黒の2種類です。
今回、私はフォア黒40度、バック赤38度を貼り上げました。

スポンジが硬すぎて、完全に重力に逆らっています。

3か月以上使用してからのレビュー

まずは玉突き

粘着が強いので全く弾みません。30センチくらいの高さからボールを落としても弾まず、ピタッと貼りつきます。
しかし、数日使用していると弾み始めます。中国製の粘着ラバーの不思議です。弾み始めると言っても高弾性1/3テンション系の1/5くらいです。

フォアロング

弾まなすぎて、コントロールが難しいです。スピードも遅く回転もかかりません。音も小さいです。打感はもっさりしています。

フォアドライブ(対上回転)

ボールを掴んでる時間が長く感じる分、回転がしっかりかかっている気がします。テンション系のように面を被せて打つと弾道の低いボール。面を開いて上に擦り上げるように打つと、弾道は高くあがりグイっと沈み台に収まります。しっかり当ててスポンジに食い込ませることで、スピードがプラスされます。台に当たってからの伸びはテンション系よりある感じがします。初速はテンション系より遅いです。

フォアドライブ(対下回転)

対下回転打ちはさすが粘着ラバーです。高い弧線でネットミスはしにくく、弾みが弱いのでオーバーミスもないです。スピードドライブは全身を使ってパワーを瞬間のインパクトに伝える必要があります。練習ではかなりのスタミナが必要です。私は身長180cm体重95kgで週3回ジムで筋トレをしているのでパワーは十分ですが、3時間練習するとスタミナが続きませんでした。

バックロング

バックは当てる打ち方だと飛ばな過ぎてコントロールできないので、擦る打ち方で回転で飛ばすとコントロールできました。中ペンの裏面は自然と面が被さるので、擦る打ち方の方がやりやすいですが、擦るだけではスピードは出ません。

バックドライブ(対上回転)

フォアと同じく掴んでいる時間が長いので、回転をしっかりかけ返す事ができます。しっかり打ってもオーバーミスしにくく、台に収まってくれます。スピードを出すには体の正面のバックドライブではなく、体の横で捉えてバックスイングを大きくとった打ち方が出来ないと難しいです。バックが苦手な人はバック粘着は試合で使えないですが、練習で使うとバックが上手くなると思います。

バックドライブ(対下回転)

打点を落とすとスポンジが硬いので、かなり難しくネット直行でした。真上に擦り上げる意識が必要です。
打点を早く捉えることができれば台から上がる力を利用してスポンジに食い込ませれるので、面を被せ気味でもネットを越えて台に付いてからグイっと伸び沈むようなボールになります。バック粘着は難しい・・・

スマッシュ & カウンター

スマッシュやカウンターは硬いラバーの性能をしっかり出し切れるので、威力は凄まじいものがありました。打つ方も重く威力あるボールを打ってる感があります。音もやっと高い音が出ます。

ブロック

弾まないので、ブロックは台に収まりやすいですが、スピードが無いので連続攻撃されます。伸ばすブロックやナックルブロックがやりやすいので、ブロックで相手のリズムを崩して次のボールを狙いましょう。

ツッツキ & ストップ

ツッツキはグッと切ってもオーバーしないので、テンションラバーのように繊細な感覚はいりません。思いっきり切れます。ストップは切らなかったら勝手にストップになります。この感覚になれるとテンションラバーでストップできなくなると思います。

フリック & チキータ

フリックはスピードは出ませんが、乗っけてヒョイって感じで簡単にできます。チキーターは横をしっかり捉えれば遅くてよく曲がるチキータが打てます。上を捉えるスピードのあるチキータはスポンジが硬く食い込まないので難しいと感じました。実際同じ打ち方でスポンジの柔らかいテンションなら簡単でした。

サーブ

スポンジが硬いので、ぶつけ気味に切らないと回転をかけるのが難しいです。短いサーブはぶつけて出せないのでシートで回転をかけるしかないのですが、シートも硬いので回転をかけにくいです。回転をかけにくい分、ナックルサーブは簡単です。ロングサーブは切りやすいです。ただスピードは遅いです。下回転のロングサーブとナックルロングサーブを打ち分けやすいと思いました。

まとめ

台上が苦手な人は、この弾まず回転の影響を受けにくい硬いスポンジとシートはいいですね。苦手なレシーブが安定してきました。持つ時間が長いので、しっかり回転をかける感覚を覚えやすいです。超弾まないので中陣より下がるとほぼ筋トレです(笑)でもしっかり体を使って飛ばす回転をかける、手を抜かない楽をしない卓球ができるようになります。しんどいのが嫌な人は向きません。ノーマルの粘着ラバーはどMラバーです。
戦い方は、回転量の変化、カーブドライブや切れたツッツキ、ナックルサーブなど相手が嫌がるリズムが不安定な卓球で戦うのが向いてます。しっかり体を使って打たないとダメなので、戻りが遅くなりやすく高速卓球には向きません。私は中ペンなのでチキータ以外の台上は全てフォア面で行うので、台上のために粘着ラバーを使っています。安定したラリーやドライブはテンションラバーの方が簡単ですが、中級者以下はサーブと台上、3球目でほぼ決まりますよね?
ただバック粘着は打点の落ちた下回転を持ち上げるのがかなり難しいです。バックは柔らかいテンション系にしようかな~。
あ・・・ラバーの個性が強すぎて忘れてました・・・馬琳エキストラオフェンシブの評価ですが粘着ラバーのようなもっさりしたラバーに硬い上板がちょうどいいです。ラケットまで弾まないとあまりに弾まな過ぎて気持ち良さが皆無なので。しかし弾みすぎると回転をかけにくくなるので粘着ラバーを使う意味が薄れると思います。
ノーマルの強粘着ラバーを使い始めると、たまに打つテンションがすごく気持ちいいのですが、あの使いにくさがなぜか病みつきになります。何でも便利な令和より、昭和のアナログで不便な時代に思いをはせるような感覚でしょうか?ただちゃんと試合で勝ちたい人は冷静によく考えましょ~(笑)

Waku Waku Shop 楽天市場店
¥2,980 (2025/02/02 16:22時点 | 楽天市場調べ)
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次